2016年

2016年 · 2016/06/03
萱草と穂咲ナナカマド、表参道教室お稽古の花。萱草色を『トロピカルで美味しそう」(T談)と感じるか、爽やかな初夏の色と感じるか? 萱草は<忘れ草>ともいい、悲しみを忘れる色、従って平安朝の人々にとって<萱草の襲>は喪の色。 源氏物語<葵>には、正妻葵上をなくした光源氏が、身内と語らう場面等に「萱草の袴など着たるも・・・」とある。 喪の女子の袴は萱草色、ずらりと並ぶのを見たら、現代なら華やかと感じるかもしれない。籠に敷板はいらない。

2016年 · 2016/05/30
来客あり。鎌倉美鈴製<水芭蕉>藍色刷毛目・小山岑一作にのせたら、尾瀬の風が爽やかに流れた気がした。

2016年 · 2016/03/20
<崑崙椿と壇香梅>。金曜のお茶花のお稽古の花、壇香梅が咲き過ぎ。 壇香梅は樟脳科の仲間で、殺菌作用もあると言われる。良い香りがして好きな花。 江戸時代、同じ仲間の黒文字などの小枝の先をササラにして、歯ブラシの代わりに使用していたとか・・・。昔インドに旅した時「黒文字を歯ブラシの代用にする」と聞く。崑崙椿も好きな花。